2026年6月6日 14:00~19:00、6月7日・8日 10:00~18:00
京都大学文学部 ぶんこも地下1階 (ぶんこもの地図)
見学料 無料 みなさまぜひご来場ください
■ 心茶会とは
京都大学心茶会は1941年,文学部仏教学講座の助教授(のち教授)であった久松真一を指導者として発足し,現在も活動を続けている裏千家流の茶道部です。心茶会は,その卒会生を中心とした全国組織です。

■ 久松真一と西田幾多郎
久松真一(1889-1980)は岐阜県長良村に生まれ,第三高等学校を経て京都帝国大学哲学科に入学,京都学派の祖である西田幾多郎(1870-1945)の影響を受けつつ,東洋的無の立場に立って思想を展開しました。久松は西田のすすめにより妙心寺の池上湘山老師に参禅し,「無相の自己」に目覚めたとされています。また久松の号「抱石」は西田により与えられたものです。
久松,西田ともに能書家として知られていますが,本展示会では両者の深い交流を示す,芸術的鑑賞の対象としてもおおきな価値のある書および手紙を展示します。


■ 『茶道の哲学』関係新資料
久松は禅的な修養の場としての茶道を重視し,このことが心茶会の創立の契機となっています。久松の主著の一つ『茶道の哲学』(初版1973年『久松真一著作集 第4巻』 理想社所収)には,この久松の考えがまとめられています。このたび心茶会の所蔵する資料の整理の過程で,『茶道の哲学』の原稿や校正刷りなど,その成立の様子をうかがうことができる貴重な資料が発見されました。本展示会ではこの資料,および久松の茶道観を示す心茶会所蔵の茶碗等を展示します。新発見資料は今後,京都学派の歴史の一端を示す貴重な資料として京都大学文書館に保存される予定です。


■ 展示品
□ 久松真一著作集第4巻『茶道の哲学』関係
・『茶道の哲学』の原稿となった雑誌記事や久松の講話の筆記ノートなど
・『茶道の哲学』に写真が掲載されている書「茶道箴」
・『茶道の哲学』に写真が掲載されている茶碗(音羽山窯)など,久松ゆかりの茶道具
□ 久松真一と西田幾多郎の師弟関係を示すもの
・久松の「巨海は底なく深く形なし 大浪小波任運に起つ」と西田の「わが心深き底あり喜も憂の波もとどかじと思ふ」(久松は、西田の「わが心」の歌を承けて「巨海は」の歌を作ったと伝えられています。)
・西田が賛をした久松の達磨図
・久松宛の西田書簡(1933年12月9日)

