(心茶会シンポジウムレジュメ)
平成29年5月13日
宮武 義幸
「世を饒益する」
1世を饒益するとは
-心茶会の目標は茶の十徳を以て世を饒益すること-
① 個人として
② 組織として
③ 法人として
以下、組織の視点から心茶会の在り方を考える
2参考になるのが578年創業の金剛組。同社の家訓「職家心得の事」は
「お寺お宮の仕事を一生懸命やれ」
「大酒をつつしめ」
「身分を過ぎたことはするな」
「人のためになることをせよ」
3組織とは
アメリカの経営学者チェスター・バーナードによると、
「組織とは意識的に調整された2人またはそれ以上の人びとの活動や諸力の体系である」その成立要件は、
① 共通目的(common purpose)
② 協働意識(willingness to serve)
③ 意思疎通(communication)
4茶の十徳
明恵上人:諸天加護 無病息災 父母孝養 朋友和合 悪魔降伏 正心修身
睡眠自除 煩悩消滅 五臓調和 臨終不乱
久松先生:綜合的に日本文を行ずる、仏法に参ずる、仏教の日常生活化、
道徳の向上、礼儀作法の尊重、高尚な趣味を養う、日本文化の高揚宣
揚、日本文化の創造、日本文化の保存、薬効
新三徳 :アイデンティティを確立する
簡素に生きる
環境を大切にする
5課題
① 組織内の問題
組織風土、コミュニケーション
② 取組むべきテーマ
新三徳を以て今日的課題に対応する
―国際化、省資源、環境保護―
以上