(1)久松真一先生(号 抱石)のプロフィール
- 1889(明治22)年 岐阜県に生まれる。第三高等学校から京都帝国大学に進み、西田幾多郎に師事。妙心寺師家池上湘山に参禅。
- 1919年 臨済宗大学(現花園大学)教授
- 1929年 龍谷大学教授を兼務
- 1939年 「東洋的無」初刊。
- 1941年 京都大学心茶会創立。
- 1946年 京都帝国大学教授、京都大学教授
- 1948年 「絶対主体道」、「茶の精神」刊行。
- 1957年 ハーバード大学神学部客員教授として「禅と禅文化」を講義。
- 1958年 渡欧、
マルセル、ハイデガー、ユング等と交流、講演会を催し東洋の哲学、文化の紹介に努める。 - 1974年 岐阜市長良移居、
- 1980年 同地にて没。
他に著書に「禅と美術」、「久松真一著作集全八巻」など多数。
(2)久松真一先生の書
心茶会の指導をされてきた久松真一先生は、心茶会の目指す境地を書においても示されています。そのうちの一点を紹介します。
久松真一 「心茶」
「草庵に圜悟をかけて賓主なく
趙老迎え白露地に立つ 抱石」
「心茶55号 心茶会の創立者 久松真一先生(三)―藝術(1) 茶― 」において、久松真一先生の抱石庵茶席の風光を彷彿させる詩歌の一つとして取り上げられています。
リンク: 久松真一記念館